近年、多くの業務用脱毛器が販売されていますが、その機能はさまざまです。照射スピードやショット方式、搭載モードなどを比較し、じっくり検討することが大切です。この記事では、業務用脱毛器の機能や選び方、おすすめ機器について徹底解説します。
- 脱毛サロンを開業したいけど業務用脱毛器の選び方が分からない
- 業務用脱毛器の種類が多すぎて違いが分からない
- 業務用脱毛器について詳しく知りたい
という方々の参考になれば幸いです。
施術時間・照射スピード
まず、業務用脱毛器を選ぶ際に大切なのは照射スピードです。
例えば、1回の全身脱毛には2,000ショットの照射が必要だといわれています。2,000ショットに1時間かかる脱毛器もあれば、20分しかかからない脱毛器もあります。照射スピードが早いほど施術時間が短くなるので、お客様の回転率が高くなります。
例えば、1時間で全身脱毛の施術が可能なサロンであれば、営業時間が10時間あれば理論上は1日に10人の施術が行えるということに。つまり、照射スピードの早い脱毛器を選べば、多くのお客様の対応が可能になります。しかし、施術時間があまりにも短すぎると、お客様に「雑な施術」という印象を与え、お客様満足度が低下してしまう恐れがあります。
照射スピードの速い脱毛器を使ったとしても、丁寧な施術を心がけ、施術時間を短縮することばかり追い求めるのは危険だと肝に銘じておきましょう。
商品名 | メーカー | 公式HP | 総合評価 | 本体価格 | ポイント | 用途 | ランニングコスト | 脱毛方式 | ランプ代 | ランプ総ショット数 | 照射面積 | 照射間隔 | 保証期間 | 対応部位 | 対応ユーザー | 生産国 | 外形寸法 | 重量 | 電圧 | 支払方法 |
バイマッハ(BYMACH) | レナード株式会社 | 公式HP | 4.7 | イオン導入同時照射、2本ハンドピース同時冷却、ブラックピーリング | - | IPL、SHR | 9.0cm2 | 10発 | 保証なし | 顔, ヒゲ | 女性, 男性, キッズ | 日本 | H620×W450×D1110mm | 55kg | 100V | 現金・ローン・リース・レンタル | ||||
ルテラ(Lutella) | 滝川株式会社 | 公式HP | 3.4 | 脱毛・フェイシャルモードの2機能搭載。ひげ脱毛も対応可能。駿府ルナタッチパネルで簡単な操作。 | 脱毛・フェイシャル・ヒゲ脱毛 | 0.93円 | - | 13.9万円 | 15万回 | 3.9cm2 | 1.5~3.5s | 3年 | 顔, ヒゲ | 女性 | 日本 | H290×Wv528×D358mm | 15kg | 100V | - | |
トレル(TOREL) | 株式会社アリオス | 公式HP | 3.6 | ハイスペックな卓上タイプ、冷却機能で痛みを抑える。5つの転写モードを搭載。独自メモリー機能。 | フラッシュ脱毛・フェイシャル・メンズ脱毛・リフトアップ・赤ら顔・バストケア | 0.24円 | SHR,IPL | 100万回 | 7.5cm2 | 0.1~1秒 | 保証なし | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | - | H1350×W480×D490mm | 32kg | 110V | - | ||
ペガサス(PEGASUS PRO) | 株式会社富士美容機 | 公式HP | 3.6 | 充実の基本性能。ハイパワーによる高速脱毛。多数機能搭載の4つのハンドル。多様なシリーズ展開。 | 脱毛・フォトフェイシャル・リフトアップ | 0.15円 | SHR,IPL | 100万回 | 7.5cm2 | 10発 | 1年 | 顔, ヒゲ | 女性, 男性, キッズ | - | H1350×W480×D490mm | 100V | 銀行ローン・クレジットリース・分割払い・月額レンタル | |||
ウェルテクス(VERTEX) | 株式会社リッシュプラス | 公式HP | 3.8 | 脱毛、フェイシャル、バスト、ヒップ | 0.32円 | IPL | 30万回 | 7.5cm2 | 1~2発 | 保証なし | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | 日本 | 幅35×高さ83×奥行き36cm | 32kg | 100V | 現金払い・リース | |||
ルミクス(LUMIX) | 株式会社エストラボ | 公式HP | 3.5 | 脱毛・フェイシャル・バストアップ・ヒゲ脱毛 | 0.16円 | IPL | 10万円 | 60万回 | 7.5cm2 | 1~6発 | 1年 | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | 日本 | H420×W460×D650mm | 30kg | 200V | - | ||
ルミクスツイン(LUMIX-TWIN) | 株式会社エストラボ | 公式HP | 3.6 | 脱毛・フェイシャル・バストアップ・ヒゲ脱毛 | 0.1円 | SHR,IPL | 10万円 | 100万回 | 7.5cm2 | 1~10発 | 1年 | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | 日本 | H1290×W440×D640 mm | 66kg | 200V | - | ||
リオキシー ヴィクトリア(RIOXY VICTORIA) | グローバルサイエンス株式会社 | 公式HP | 3.5 | 脱毛(減毛、除毛)、フェイシャル、バストケア | 0.4円 | NPL | 60万回 | 7.5cm2 | 10発 | 保証なし | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | - | 横62×奥35×高105cm | 48kg | 100V | - | |||
シルキーライトEX(Silky Light EX) | 株式会社トマトInc | 公式HP | 3.2 | 全身脱毛、フェイシャルトリートメント、バストケア | IPL | 12万回 | 13.77cm2 | 0.9秒 | 保証なし | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | 日本 | W370×D460×H290mm | 25kg | 100V | - | ||||
ライセエンス2(LIGHENCE Ⅱ) | 株式会社WAARMラボラトリー | 公式HP | 3.8 | 136万円 | 導入コストがリーズナブル。OPT方式。数時間の研修で使えるシンプルな操作性。 | 脱毛、フェイシャル、リフトアップ | 0.2円 | OPT、IPL、RF | 9.8万円 | 50万回 | 5.0cm2 | 10発 | 保証なし | 顔, ヒゲ | 女性, 男性 | - | W440×D420×H1000mm | 35kg | 100V | - |
ショット数
脱毛器のランプは消耗品なので、あらかじめ決められたショットの最大発数を超えると交換が必要になります。
つまり、「ランプ本体代金」を「ランプ最大発数」で割ることによって、「1ショットあたりの価格」を算出することができます。というと、1ショットあたりの価格が安い脱毛器を選ぶことでランニングコストを抑えられるように思えますが、ここに一つ落とし穴があります。
実は、1ショットの価格が安い脱毛器は、1発の照射出力が低い傾向にあるのです。1発あたりの出力が低いと、思うように脱毛効果が得られずに、同じ部位に2~3回往復照射する必要が出てきます。つまり、出力が高い脱毛器であれば1ショットで済むところを、何ショットも打つ必要があるということです。
結果的に、ランニングコストが4~6倍かかってしまうケースも珍しくないので、1ショットあたりの価格が安いからといって飛びつくのはやめましょう。
導入前のサポートが手厚い脱毛機器
「単射式」とは?
「単射式」とは「ピッ・ピッ・ピッ」という風に、1ショットずつ照射を行う方法です。
施術箇所に対して、1ショットずつ確実に照射していくので、照射漏れが起きにくい特徴があります。加えて、照射と照射の間に時間があることから、十分にパワーをチャージできるのもメリットです。後述する「連射式」よりも、照射のパワーが強く効果が得られやすいともいわれています。
ただ、1ショットずつスタンプを押すように施術を進めていくので、施術時間が非常に長くなるのがデメリットです。全身脱毛だと、2時間程度かかってしまうこともあるので、どうしてもお客様の回転率が悪くなってしまいます。
「連射式」とは?
「連射式」とは「ピピピピピ…」という風に、連続で照射を行う方法です。
1秒間に2ショット以上のスピード照射が可能で、脱毛器によっては1秒間に10ショットもの超スピード照射を行うものもあります。単射式とは施術方法も異なり、肌の上をスライドさせながら滑るように照射を行います。
流れるように照射ができるので、全身脱毛でも30分〜1時間程度で施術が完了。そのスピーディーさから人気を集め、多くの脱毛サロンが連射式の脱毛器を採用しています。
しかし、デメリットもあります。
単射式と違って、流れるように照射を行うため、細かい部分に照射漏れが起きやすいのも事実です。また、連射式は照射間の時間が短いことから、次の照射に向けてのパワーチャージが不十分となってしまい、思うように効果が得られないこともあります。
豊富なメニュー展開ができる脱毛器
最近の業務用脱毛器の中には、「脱毛複合機」といって、脱毛以外に「フォトフェイシャル」や「バストケア」などの機能を併せ持っているハイスペックな機器があります。豊富な機能のある業務用脱毛器を選べば、脱毛以外にもエステなどの豊富なメニューを展開することが可能です。
しかも、通常の脱毛サロンであれば、脱毛コースを完了されたお客様はサロンを卒業しますが、他のメニューがあれば脱毛以外のメニューを提案し継続して通ってもらうこともできます。
脱毛以外にも多様なニーズに応えたい方や、客単価アップを目指す方は、豊富なメニュー展開ができる複合脱毛器を選ぶことをおすすめします。
ターゲットを絞った機能で選ぶ
脱毛ニーズの高まりとともに、大手サロンから個人経営サロンまで多くの脱毛サロンが営業しています。
特に個人経営のサロンは、大手サロンほど莫大な広告費をかけることができないので、顧客獲得のためには他サロンとの差別化が必要です。他のサロンと差別化を図るために、「ターゲットを絞る」というのが有効な方法になります。
業務用脱毛器の中には、特定のターゲットに向けて専用モードが搭載されているものがあります。一見ニッチかと思えるようなターゲットでも、確実に一定の需要があることは確かです。広く浅くではなく、狭く深い集客を行うことでリピーターや口コミに繋がり、継続的な売上アップが見込めます。
では、どのようにターゲットを絞るのか考えていきましょう。
メンズ向け脱毛器
近年、脱毛に興味をもつ男性が増えています。
しかし、メンズ脱毛に対応していない脱毛サロンも多いのが現状です。販売されている業務用脱毛器は、女性に施術することを前提に作られているものも多く、男性の毛質に対応したモードが搭載されていないことも珍しくありません。もちろん女性用の脱毛器でも男性に照射することは可能ですが、ヒゲはなかなか効果が得にくいという意見もあります。
そんな中、「メンズ向け脱毛器」が注目を集めています。
メンズ向けの脱毛器なら、女性の毛より太くて濃い男性の毛にも対応しているため、ヒゲやすね毛などのしつこい毛でも大丈夫。メンズ向けの脱毛器を導入し、サロンのターゲットを男性に絞ることで、脱毛に興味がある男性の集客を見込めるはずです。
痛みが少ない脱毛器
「脱毛に興味があるけど痛みが怖い」という方も多くいらっしゃいます。
また、脱毛に通ったものの、あまりの痛みに我慢できず挫折してしまったという方も。そんな方達をターゲットにした「痛みが少ない脱毛器」が近年注目を集めています。
実は、脱毛時の痛みは照射面の温度が高くなることによって引き起こされています。「痛みが少ない脱毛器」は、冷却機能が優れているため照射面を低い温度で一定に保つことが可能です。照射面の温度が低ければ、VIOなどのデリケートな部位でも、ほとんど痛みを感じることなく脱毛の施術を進められます。
施術時の痛みはお客様満足度に直結するので、「痛くない脱毛」はリピーターや良い口コミからの集客を期待できるでしょう。
デリケートゾーン(VIO)向け脱毛器
実は、全身脱毛と同じくらいデリケートゾーン(VIO)脱毛も人気を集めています。
というのも、ワキや脚は簡単に自己処理ができますが、デリケートゾーン(VIO)はそうもいきません。カミソリ負けをしてしまったり、ちくちく生えてきた毛が痒くなってしまったりする方も。そんなわずらわしさから解放されるために、デリケートゾーン(VIO)だけ脱毛する方も多いのです。
そんな需要の高まりから、デリケートゾーン(VIO)専用モードが搭載された脱毛器が注目を集めています。
実は、デリケートゾーン(VIO)は色素沈着などの理由から、脱毛の効果が得られにくい箇所。デリケートゾーン(VIO)に特化した専用モードの施術なら、通常モードよりも効果が期待できます。加えて、脱毛だけでなくデリケートゾーン(VIO)のくすみなども同時にケアできる業務用脱毛器を選べば、お客様の関心も高まるはずです。
キッズ向け脱毛器
近年、脱毛開始年齢の若年化が進み、小学生から施術を受けるなんてことも珍しくありません。
脱毛には年齢制限がないため、
- 高校生から
- 生理が始まってから
という風に、サロンごとに受け入れ年齢を定めています。
受け入れ年齢をクリアすれば、大人と同じように脱毛の施術を受けることが可能です。しかし、デリケートな子どもの肌に対して大人と同じように施術を行うのは不安が残りますよね。
そこで、注目されているのが「キッズ向け脱毛器」です。
キッズ向けの脱毛器なら、肌に優しい光を採用しているので子どものデリケートな肌でも大丈夫。子ども専用モードを使用しているというのは、保護者の方にとって大きなアピールポイントになります。キッズ脱毛をアピールすることによって、親子2世代での集客も期待できるかもしれませんね。